2016年05月18日

DISAPPEARANCE

DISAPPEARANCE.jpg
photo credit: IFC mall: Shutter speed games via photopin (license)



この街にくると思いだす

「死にたい」と思った訳じゃない

只 あの頃 自分の居場所が息苦しかった
退屈な毎日が そんな日々の連続が たまならく嫌だった

春 俺はその居場所から逃げた
親の声 先生の声 親友の声 全て煩いから頭を素通りさせた
でもそれは数日の事で その内 誰も何も言わなくなった

だから この街で

歩いた 座り込んだ キスした 音楽聞いた 殴った 映画観た
コーヒー飲んだ 女抱いた 走った ゲームした 本読んだ
蹴った 酒飲んだ 薬やった

全て この街で

でも心は満たされなかった

ウィンドウの向こうの奴らの顔を見るだけで頭にきた
歩いても歩いても人ゴミでこんな場所にいる自分に何故か苛立った
ビルの屋上で座り込んで夜空を眺めていると凄く不安だった
今も俺の肩には その頃の自分 孤狼が吠えている

答えは最近判った

「俺は消えたかったんだ」

この街にくると思いだす





にほんブログ村 ポエムブログ ことばへ
posted by たそがれオヤジ at 15:16 | Comment(0) | ことば 気付く
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: